Histry of ESPACE
エスパースの歴史

エスパースとはフランス語で‘空間’という意味。
エスパースは快適な居住空間をお届けします。

初代エスパース

1970年 第1号エスパース

1970年、わずか2本のポールを交差させることにより、ドーム型で自立性のある冬山用テントとして「エスパース」は登場しました。
当時の冬山用テントの主流はウィンパー型やカマボコ型でした。しかし、それらは自立性がなく居住性、収納性、重量などの問題点が多く、理想のテントとは言い難いものでした。
エスパースはそれらの問題点をドーム型にすることで解決し「快適な居住性」と「軽量化」を両立させ、当時としては画期的な高い耐風性を得ることに成功しました。

初代ゴアエスパース

1979年 ゴアテックス・エスパース

その後も改良を積極的に進め、1970年代には現在のエスパースシリーズの初期モデルが登場しています。
高所遠征用「エスパース・サミッター」は数多くの遠征隊から賞賛を受け、5大陸の最高峰に輝かしい記録を打ち立てた影の立役者です。
また、軽量山岳テントの先駆けである「スーパーエスパース」やスリーシーズンでの使用に最適化した「ライトエスパース」の開発。さらに1979年には当時発表されたばかりのゴアテックス®を採用したシングルウォールテント「ゴアテックス®・エスパース」を発表しています。

1976年
日本山岳会ナンダデビィトラバース・ナンダデビィ主峰
エスパース・サミッター

エスパースマキシム

1985年
レーニン峰(7134m)キャンプ2
エスパース・マキシム

1980年代にはパネル素材、ポールを大幅に軽量化した「エスパース・マキシム」を発表。軽量山岳テントの歴史の幕開けとなりました。また、ゴアテックス®・エスパースの大幅な改良やライトエスパースのモデルチェンジなども行いました。

1990年代に入ると、ライトエスパースの軽量モデルである「スーパーライト・エスパース」を発表。そして構造そのものからまったく新しい発想で開発した「エスパースⅡ」を発表しました。

こうしてフランス語で‘宇宙’‘空間’という意味のエスパースは、それまでのテント空間とは違う革新的な半円型の空間「エスパース」として山岳テントの代名詞とまで言われるようになりました。

エスパースマキシム

1996年
日本山岳会青年部K2登山隊ファイナルキャンプ(C3)7850m
エスパース2

そして、1999年以降「エスパース・ソロ」「エスパース・デュオ」「エスパース・マキシム ゴアテックス®」「エスパース・スーパーライト」を次々と発表し、2008年にはテントパネルに超撥水加工を施した「エスパース・マキシム ナノ」をデビューさせました。

2010年にはテント用防水透湿素材X-TREKファブリクスを山岳テントにいち早く導入し、シングルウォールテントの更なる軽量化を実現しています。

1970年の発売以来“シンプルなフレーム構造で高い剛性”を基本設計思想とし、理想の山岳テントを目指し開発を続けてきたエスパース。現在ではスリーシーズンモデル、オールシーズンモデル合わせて12機種がラインナップされ、多くの登山者から高い評価を受けています。

1998年
日本勤労者山岳連盟チョモランマ隊
チョモランマ(C6)8200m
エスパース改造モデル

2003年
ガッシャブルム2峰(C2)8200m
エスパース・マキシム改造モデル

2006年
ナンパイゴスム南峰
エスパース・マキシム改造モデル